総監への道★青本の復習①経済性管理は多くのプロジェクトで最重要

総監の先輩方に「どうやって勉強しましたか?」と聞きまくっています。

だいたい経歴書のトレードオフを話せるように、時事ネタについて話せるように、という感じで、「これさえやれば!」という答えはないようです。

付け焼き刃でどうにかなるものではないということですね。

 

青本の復習第二弾は「経済性管理」

(第一弾はこちら)

 

marip0n.hatenablog.jp

 

品質・工程・原価なので、5つの管理の中でも最重要になることが多い。

 

生産活動とは生産の4Mを入力とし、PQCDSMを出力とする活動。

※4Mとは人(Man)、設備(Machine)、原材料(Material)、金(Money)

※PQCDSMとは生産量(Production)、品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)、安全(Safety)、意欲(Morale)

入力に対する出力の比率が生産性になり、これを上げることが重要になるが、出力であるPQCDSMは一般にトレードオフの関係にある。

ということで、総合技術監理を行う技術者はプロジェクトごとに最適な管理が求められる。

品質管理

目的は真の意味での顧客満足Customer Satisfaction(CS)を得ることで組織を維持・発展させること。

全社的品質管理TQM:Total Quality Managementは品質方針に基づいた品質計画、品質管理の実践、品質保証、品質改善のステップでPDCAを回すこと。

品質管理の実践のために使えるツールとして、QC7つ道具と新QC7つ道具がある。

・QC7つ道具:層別、パレート図、特性要因図、ヒストグラム、散布図、グラフ・管理図、チェックシート<QC7つ道具は数値データの扱いに適しており、製造・技術部門で確認段階に使用される>

・新QC7つ道具:連関図、系統図、マトリクス図、過程決定計画図、アローダイアグラム、親和図、マトリクスデータ解析<新QC7つ道具は言語データの扱いに適しており、技術・管理部門で計画段階に使用される>

工程管理

目的は納期遵守。そのために事業計画に沿って生産を行うこと。

建設では施工管理、工事管理と呼ばれる。

主要なものは手順計画、負荷計画、日程計画、進行管理。

かんばん方式で知られるJIT生産方式(Just in Time)やそれを活用したサプライチェーンマネジメント。

原価管理

目的は原価低減という目標を通して価格面で市場での差別化を図ること。それによる経営業績の向上。

原価は企画、開発・設計といった生産活動の上流側の影響が大きいため、この段階を中心として原価低減を行うための原価企画が重視される。

組織活動の報告や経営判断に活用するため、原価の集計を行うことを原価計算という。

発生した原価を正しく把握し、製品別に振り分ける方法として活動基準原価計算Activity Based Costing(ABC)がある。

原価計算で集計した結果を組織内外で活用しやすい形にする必要がある。

財務会計はそのうち組織外(株主、金融機関、取引先、税務署など)に報告するためのもの。その形式として財務諸表がある。

管理会計は組織内で経営判断に活用するもの。

・・・原価管理の細かいところが口頭試験で聞かれるとは思わないけど、ビジネスパーソンとしてこのへんは後日詳しく勉強しておきたい。苦手意識があるので。

経済性管理のための数理的手法

PERT:Program Evaluation and Review TechniqueとCPM:Critical Path Method

プロジェクトなどの一連の工程を最適な状態にスケジューリングすることを目的とした手法:アローダイアグラム

・シミュレーション

コンピュータ上で「こうしたらどうなるか」を試算する手法。

・最適化手法

・階層化意思決定法

問題の構造を問題-評価基準-代替案の3層の階層図で表現したうえで、評価基準や代替案の一対比較から代替案の重要度を求める方法

 

次回は人的資源管理について勉強します。