総監への道★技術士に求められる資質能力を理解しよう
青本復習の途中ですが、大前提の「技術士とは何か」というところで、文部科学省の「技術士に求められる資質能力」の解説(コンピテンシー)を読んで要点をまとめました。
参考7 「技術士に求められる資質能力」の解説(2014年9月日本技術士会国際委員会IEA対応WG) (mext.go.jp)
技術士に求められる資質能力は以下の8つ。
これらの資質能力をもとに、十分な継続研さん(CPD)を行う。
→総監受験者の私はすでに技術士なので、この資質能力を持って業務を行っているとアピールすることが必須ですね。
「技術士」とは、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者をいう。
1.専門的学識
・専門とする技術部門全般にわたる専門知識および選択科目に関する専門知識
・法令等の制度、社会・自然条件等に関する専門知識
2.問題解決
・業務上の問題に対して、内容を明確にし、調査し、発生要因や制約要因を抽出し分析すること
・問題に関して複数の選択肢を提起したうえで、解決策を提案・改善すること
・問題分析から解決策に至るプロセスは
問題⇒内容明確化・調査⇒分析⇒解決選択肢の検討⇒評価⇒判断・選定⇒解決策の提案・改善
→ほかの解決策は考えませんでしたか?というような質問があることも想定されますね。
3.マネジメント
・業務のPDCA(業務のマネジメントはPDCA原則)の過程において、目的にあわせて人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。
・マネジメントの管理対象はスコープ、進捗、コスト、要員、品質及び必要な場合は環境、安全、コミュニケーションやリスクのマネジメント。
4.評価
結果、成果、その波及効果を評価し、次段階や別の業務の改善に資すること。
→総監の先輩の体験レポートで、成功談・失敗談を聞かれているのはこれですね。
成功しても失敗してもそれを評価、分析して次に(または組織内の別チームに)フィードバックする必要があると。
5.コミュニケーション
・高等や文書等の方法を通じて、多様な関係者との間で明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
・コミュニケーションの主な内容は以下。
①論文、報告書、設計書等の文書作成、説明または発表
②業務に関する報告または指示の口頭または文書による授受
③情報・意見交換、討議等
6.リーダーシップ
・多様な関係者の利害等を調整しとりまとめることに努めること。
・チームリーダーは多くの場合多分野にわたる要員を統率しこのマネジメントを責任をもって遂行する。
7.技術者倫理
・技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること
「技術士倫理綱領」
→この記事でも触れた技術士倫理綱領はしっかり読んでおく必要がありますね。
・関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること
・自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと
技術士の責任は無限のものではない
→自分の立場、業務範囲=責任の範囲について明確にする必要があります。
技術士に限らず、仕事をするにあたって重要な資質能力であると言えそうです。
これを念頭に置いて、経歴でアピールすべきことを考えていきます。