総監への道★時事ネタについて総監的に考えてみた

ついに試験まで1週間を切りました。

経歴についてはいろいろ準備したので、あとはその他もろもろ想定できる限り考えておくのと、場数を踏むための練習です。

家族の協力を仰ぎます。

 

前回の記事はこちら↓

 

marip0n.hatenablog.jp

 

 

今日は時事ネタについて総監的に考えてみます。

 

Q30 DXについてどう思いますか。

A30 担い手不足や高齢化、働き方改革といった背景において生産性を維持、向上するために必須の取り組みであると理解しています。これまでとは違った建設業の魅力を創出する可能性もあると感じます。ただし、様々なツールの活用を進めることは、技術者・技能者双方にとって従来どおりのやり方で技術の伝承、人材育成ができなくなるといった側面もあると考えております。

Q31 技術伝承のための案は何かありますか。

A31 明確な案はありませんが、たとえば遠隔操作技術などを活用すれば、仕事をする場所や時間に制約がある人など多様な人材が建設に携わることができる可能性があると考えております。そういった方の適性を伸ばしていくことは将来的に必要だと思います。

Q32 カーボンニュートラルについてどう思いますか。

A32 地球温暖化防止に取り組むことの重要性はもちろんですが、これまでの環境に対する取り組みは多くの企業にとって利益と相反するものであったと思います。2050年カーボンニュートラルが宣言されて以降、最近の情勢下では産業を創出したり活性化させるものになろうとしていると考えています。カーボンニュートラルに資する活動に積極的に取り組むことで企業の利益にもつながるものと考えています。

Q33 Q32に関連して、建設分野での例は何かありますか。

A33 たとえば、建設材料として二酸化炭素排出量が多いコンクリートカーボンニュートラルにしようという取り組みが盛んです。グリーン成長戦略でも、カーボンリサイクル技術としてコンクリート製造に二酸化炭素を活用することが挙げられており、こうした分野は成長が見込めるのではないかと考えます。

Q34 働き方改革について会社での取り組みを説明してください。

A34 2024年から建設業においても適用が開始される改正労働基準法について、まずは従業員の理解を深めるための取り組みがここ1,2年で行われ、問題意識は浸透したと感じています。ICTツールを普及させ現場の生産性向上を図るため、専門の部署が設置され現場のサポートをしています。時差出勤を活用したり、事務的作業を集約するなど、各職場においても月の残業時間45時間以内を意識した取り組みがなされています。

 

時事ネタはここまで。もうちょっと書けそうなのでCPDについてもお付き合いください。

Q35 CPDの取り組みについて教えてください。

A35 専門分野である建設全体の動向、さらにコンクリートについて最新の技術的動向を把握するため、専門誌などから情報収集をするようにしています。また、セミナー等にも参加しています。

Q36 最近の記事やセミナーで印象に残ったことを教えてください。

記事だと、「土木施工」11月号の「持続可能な社会発展に寄与する土木技術」という記事です。環境に配慮した取り組みの紹介が多かったですが、中でもコンクリートカーボンニュートラルに貢献するというアプローチの各社取り組みが印象に残っています。

 

あとは、総監の勉強をした感想。

Q37 総合技術監理部門の勉強をしてみてどうでしたか。印象に残っていることを教えてください。

A37 設計責任者などとして管理的業務を行う中で、意識せず行っていたことを5つの管理として体系的に整理できたことがよかったです。人的資源管理の中にあった、意欲的に仕事に取り組んでもらうためのインセンティブが印象に残っています。それぞれの人の欲求に合ったインセンティブを与えることで気持ちよく働いてもらい、成果を上げることができると理解しました。

 

今日はここまでです。次回は「迷ったときに立ち戻る場所」として技術士倫理綱領について復習します。

総監への道★経歴以外の想定質問いろいろ考えてみた

経歴については、詳述業務が総監にふさわしいと評価してもらえるかが気になるところでしたが、2回の模擬口頭試験(3名の先輩総監)から、評価してもらえるだろうとのコメントをいただきました。

 

そうなると、「本当にあなたがやったのですか」という趣旨の質問が主になると想定されます。

総監としては経験年数が少ないということもあり、自身の立場を明確にしつつ、その立場にふさわしい総合技術監理を行ったということを説明する必要があります。

前回の想定質問・回答は割とありのままの姿なので、「いや、上司がやったんでしょ」とはならないかなと。

「何もかもうまくいきました」というのもNGで、トレードオフを総合的に判断して強弱をつけて対応したという回答が求められます。

marip0n.hatenablog.jp

 

今日は、経歴以外の想定質問・回答を考えてみます。

さっそくスタート。

Q23 総監を受験する動機を説明してください。

詳述業務の中で設計責任者を任せられたことで、建設部門の専門的な技術だけでなく、人の管理や情報管理など、プロジェクトに合わせた総合的な管理を行う能力が重要であると感じました。また、設計責任者として発注者など社外関係者と協議する機会も多くなったため、総合技術監理部門の技術士資格としても管理能力をアピールする必要があると考え、総監を受験しました。

Q24 総監は現在の業務や今後の業務に必要でしょうか。

半年前の人事異動により、現在は営業部門に所属しています。部門を横断してプロジェクト全体の役割分担や工程の管理等を行うことが多くなることで、総合技術監理の能力はますます重要だと感じています。また、客先と会う機会も設計部に比べて格段に多くなりますので、管理能力のアピールという点でも、総監の技術士資格は必須であると考えています。

Q25 建設部門と総合技術監理部門の技術士の違いは何だと思いますか。

建設部門では、建設に関する専門的な技術、特に私はコンクリートが専門ですので、これに関する知識や技術を駆使して技術的課題に対する解決策を検討し、最善の策を選択することが求められます。総合技術監理部門では、それだけではなく、人的資源管理や情報管理なども含めた5つの管理について総合的に判断し、課題を解決し、プロジェクトを管理することが求められると考えています。

Q26 総合技術監理部門の技術士としては経験年数が少ないと思いますが、その点についてどのように考えますか。

現在入社10年目ですが、これまで取り組んできた業務の経験は、総合技術監理として少ないとは考えていません。特に、詳述業務では、建設部門の技術士を取得済であったことや設計業務の経験が豊富であったことから設計責任者を任され、業務の総合的な管理を行い、総監技術士にふさわしいものであったと考えています。

Q27 現在の所属は営業部門とのことですが、自身の専門分野に関わる最新の知識はどのようにして得ていますか。

国の動向、社外の技術的動向などについて、専門誌を読むなどして最新の情報を得るように心がけています。また、セミナー等にも積極的に参加しています。

※「最近気になった記事」など答えられるように準備しておく。

Q28 もしあなたがエコカーを開発・製造・販売しようとしている会社に対してアドバイスを求められた場合、総監の立場としてどのようにアドバイスしますか。

エコカーの開発においては、環境に対する社会からの要請が大きく、社会環境管理を最重要とすべきだと思います。短期的には経済性管理とトレードオフになることもあると思いますが、社会環境管理を優先することで長期的には会社の利益にもなるということをアドバイスします。

Q29 コロナ禍で大きく社会が変わりましたが、もしあなたがある市の市長だった場合、どのような対応をしていきますか。総監の視点を踏まえてお答えください。

コロナ禍においては市民への適切な情報公開が非常に重要であると考えます。正しい情報を伝えることが市民の安全を守ることにもつながると考えます。自身を含めコロナ対応を行う職員の負担は大きくなるかもしれませんが、しっかりと方針を示して頑張っていただきたいと思います。

 

長くなってきたので今日はここまで。

あとはCPDについて準備するのと、時事ネタをいくつか考えておくのと、技術士倫理綱領も読んでおきたい。

 

 

 

 

総監への道★経歴の想定質問いろいろ考えてみた

昨日は2回目の模擬口頭試験でした。

本番と同様の20分で、15くらい質問をしてもらいました。

本番もおそらく同じくらいになるかと。

図々しく、時事ネタについての模範解答までもらってきました。

残り2週間、想定質問のブラッシュアップと、緊張しないように場数を踏む(面接官として家族動員)こと、しっかり準備していきます。

 

さて、本日は2回の模擬口頭面接でもらった質問を含め、経歴関係の質問いろいろ。

 

Q16 詳述業務でのトレードオフは何でしたか。

A16 詳述業務は〇〇という性質上、小さなものでも設計ミスのリスクが非常に大きいものでした。そのため、設計ミスのリスクを低減する安全管理を最重要として総合技術監理を行いました。外注によるクロスチェックや増員によりコストが増加しましたが、経済性管理のうちコストは優先度を下げて管理しました。

 

Q17 詳述業務について反省点はありますか。

A17 情報管理について反省点があります。社内と外注先においては、アクセス権限を吟味したうえで共有フォルダを活用して業務を行っていました。発注者や△△との情報共有は添付ファイルを含むメールや打合せ・電話での口頭確認、打合せの議事録確認もメールの往復で行っており、更新漏れの可能性があったり、更新に手間がかかったりすする問題がありました。社外関係者との共有フォルダ等の利用は各社のセキュリティルールの違い等でハードルはあるものとは思いますが、類似の業務があれば次回は打診してみるべきだと考えております。

 

Q18 業務での失敗例を挙げてください。

A18 経歴2の◆◆の設計業務において、誤った方針で設計作業を進めていました。チェック作業中に誤りが見つかったため、設計ミスという形の最悪の結果にはなりませんでしたが、解析を外注していた業者の作業に大幅な手戻りが発生しました。協議の結果、やり直しにかかる費用を当社が負担することとなり大幅なコスト増となってしまいました。手戻りということで、外注先のメンバーの士気も下がってしまいました。

 

Q19 そのときの人的資源管理はどうでしたか。

A19 作業のやり直しが生じたことで外注先メンバーの士気が下がりました。費用負担をしたことももちろんありますが、チェック作業の工程見直しなど、再発防止策について互いに話し合いをすることで意欲を取り戻しました。

 

Q20 詳述業務において部下は何人いましたか。

A20 設計要員の部下が1人、図面作成要員が1人、繁忙時の増員で設計要員がもう1人の、最大3人でした。そのほか、解析作業などは外注先を数社活用して業務を行っていました。 

 

Q21 部下の教育に対して心がけたことはありますか。

A21 意欲的に仕事をしてもらうために、コミュニケーションを重視しました。コロナ禍でテレワークを併用している時期でもありましたので、チャットや電話などでこまめに連絡をとることを心がけました。発注者との打ち合わせでの資料作成、説明を適宜部下に任せることで、主体的に業務に取り組めるよう配慮しました。

 

Q22 外注や増員といった判断はすべて自身の権限で行ったのですか。(上司は関与していないのですか。)

A22 体制を補足すると、このプロジェクトは○○のための一連の構造物を3人の設計責任者が分担しており、全体を統括する上司がいました。私は設計責任者の一人としてある構造物の設計を行っていました。増員の際は、他の設計責任者が担当するチームとの間で調整し、統括する上司の承認を得たうえで繁忙時に増員しました。外注についても工程等の関係で必要と判断し、上司に相談のうえ実施しました。

 

Q23 外注先と共有フォルダを活用したとありますが、情報セキュリティについてはどのように考えましたか。

A23 外注先に共有してよいデータと社内のみとするデータを吟味したうえで、共有しました。共有する外注先のメンバーにも制限をつけました。共有フォルダでタイムリーに情報共有できることによる設計ミスのリスク低減効果が大きいと考えたため、利用することとしました。

 

長くなってきたので今日はここまで。

次回は経歴以外の質問についても考えます。

総監への道★「〇〇と△△のトレードオフ」に即答する②

前回に引き続き、トレードオフ事例を説明できるように、経歴を整理しておきます。

さっそく始めましょう。

 

Q10 社会環境管理と人的資源管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A10 これも・・・ある?例えばこんなのあるよ、と教えてもらえるとありがたいです。社会環境管理自体、私の経歴ではグリーン購入を推奨して、くらいしかないので、人的資源管理とトレードオフになることって、さらに経験したことがないです。

 

Q11 社会環境管理と情報管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A11 A10に同じ。思いついたら追記します。

 

Q12 人的資源管理と情報管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A12 経歴3においてコンクリートの材料試験を行う際、特殊なコンクリートを使用するため技研メンバーによる配合検討の指導をお願いしました。プロジェクトにかかわる人員を増やすことによって開発の方針を正しく伝えられない懸念がありましたが、権限を制限したうえで、プロジェクト当初から使用していたTeamsのチームに入ってもらうことで、経緯などから理解してもらうよう努めました。

(これもイマイチか・・・)

 

番外編で、経済性管理の中でのトレードオフも準備しておきます。

過去の体験レポートで聞かれていた人もいました。

 

Q13 品質とコストについて、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A13 経歴4の構造実験において、開発した技術の適用先を広くすること、すなわち技術開発の品質を高くするためには試験のケース数を多くする必要があり、コストがかさむというトレードオフの関係にありました。その際は、その技術開発の最初の実験であったこともあり、まずは範囲は狭くとも適用できる結果を出すことを目標に、その年の研究開発費の範囲内でできる実験を行うよう計画しました。

 

Q14 品質と工期について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A14 経歴4の構造実験において、開発した技術の適用先を広くすること、すなわち技術開発の品質を高くするためには試験のケース数を多くする必要があり、試験体製作に時間を要するというトレードオフの関係にありました。その際は、その技術開発の最初の実験であったこともあり、まずは範囲は狭くとも適用できる結果を出すことを目標に、ケース数を絞ることを計画しました。実験ができなかったものは解析を併用して性能確認を行いました。

 

Q15 コストと工期について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A15 経歴2の設計業務において、厳しい設計工期で設計成果を納品する必要がありました。熟練した外注先に作業の一部を外注することで、コストはかかりましたが工期を守ることができました。

 

やはり、「経済性管理以外で」の指定がつくと事例が思いつきません。

とりあえず、ざっと経歴の整理はできました。

次回は、これまでの経歴のプレゼンや、その他経歴に関する想定問答を考えます。

総監への道★「〇〇と△△のトレードオフ」に即答する

先日、先輩総監でもある上司に模擬口頭試験をお願いしました。

あと3週間あるので、この調子で準備すれば大丈夫でしょう、と言ってもらいましたが、しっかり準備しておかないといけないのが

「○○と△△のトレードオフについて、自身が経験したことを話してください」

「××と◆◆のトレードオフについて、最近の時事的なトピックで話してください」

といった質問への回答。記号には5つの管理が入ります。

 

その場で考えると絶対頭が真っ白になるやつです。

そして、準備していないと経済性管理同士のトレードオフをつい話してしまいます。

模擬口頭面接でもパッと浮かんだのがコストと品質のトレードオフでした。

 

どのパターンでも答えられるように、詳述業務以外で経験を整理しておきます。

Q3 経済性管理と安全管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A3 経歴2の○○設計業務も詳述業務と同様、設計ミスによる負の影響が非常に大きいと想定されるため、安全管理を最優先として管理を行いました。発注者より追加の検討を指示された際、当初の工程では不十分であると判断し、当初工程では参考値としての速報、十分な確認作業を行った正式な結果を提出する工程は延ばしてもらうよう協議しました。

 

Q4 経済性管理と社会環境管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A4 経歴2の〇〇設計業務において、社会環境管理として低炭素型のコンクリートを使用することを検討しました。工事のコスト全体が増大することから、総合的に勘案して採用には至りませんでした。

 

Q5 経済性管理と人的資源管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A5 経歴3のコンクリート材料実験において、特殊なコンクリートを使用したため、配合の検討は技術研究所の専門家に指導を仰ぎました。社内振替で少々人件費がかかりましたが、手戻りなく実験を終えることができました。

 

Q6 経済性管理と情報管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

A6 経歴3のコンクリート材料試験において、試験に用いる△△の価格が高騰しており、試験費用がかさみました。しかし、当社が◆◆に取り組んでいるということを社外に情報公開するタイミングを逃すべきではないと判断し、上司と相談のうえ試験を行い、その結果について論文を発表しました。

 

Q7 安全管理と社会環境管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A7 経歴2の〇〇設計業務において、社会環境管理として低炭素型のコンクリートを使用することを検討しました。しかし、低炭素型コンクリートを使用することによる構造物の安全性低下のリスクを勘案し、採用には至りませんでした。

 

Q8 安全管理と人的資源管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A8 経歴2の○○設計業務も詳述業務と同様、設計ミスによる負の影響が非常に大きいと想定されるため、安全管理を最優先として管理を行いました。発注者より追加の検討を指示された際、チームのメンバーの労働時間が増えるなど負担が増大することになってしまいました。繁忙期がいつまで続く見込みなのかを明確に伝え、その後に休暇をとってもらうことができることを約束して、繁忙な時期も頑張ってもらいました。

 

Q9 安全管理と情報管理について、自身が経験したトレードオフ事例を説明してください

 

A9 思いつかない・・・例えばどんなのがあるでしょう?

 

 

長くなってきたので今日はここまでで。

先輩の口頭試験体験レポートを読んでいると、「経済性管理以外で」トレードオフ事例を説明してください、という質問を受けている人もいました。

ひととおり作っておけば安心です。

 

 

 

 

 

総監への道★詳述経歴のプレゼンを練りました

青本の復習が終わり、ようやく想定問答を作り始めます。

まずは、詳述業務の経歴プレゼンを求められたと想定して、話すべきことを練ります。

「5つの管理を駆使して業務を行いました」「技術士の資質能力を持っています」ということを両方アピールできるように、整理していきます。

 

Q1 あなたの経歴で総合技術監理部門の技術士にふさわしい業務について5分で話してください。

※口頭試験は加点方式なので、時間オーバーは厳禁。指定されたより短めに話すようにします。

A1

青字:5つの管理 緑字:コンピテンシー

受験申込書の詳述業務に記載した経歴についてお話します。

○○の鉄筋コンクリート構造物の設計責任者として、総合技術監理を行いました。

〇〇という性質上、設計の品質確保(=安全管理)を最優先に、発注者・△△・現場等の関係者と協議を行いながら厳しい工程で設計成果を出す(=経済性管理)ことが求められました。

本業務において、発注者や△△との協議(=リーダーシップ、コミュニケーション)の結果、設計方針を変更する必要がある条件変更がたびたびありました。そのため、条件のデータ取り違えなどによる設計ミス(=①)が生じやすい状況となっていました。また、条件変更によっても工程遅延が認められなかったため、工程が厳しくなり設計員への負担が過大になる(=②)懸念がありました。(以下、対策全体=問題解決)

①の問題に関して、条件変更などの連絡担当者を選定し、窓口とすることにより情報を一本化しました。その担当者がチームの共有フォルダにルールを決めて保存し、メールで周知することでメンバー全員に変更情報を共有しました。(=情報管理)設計ミス対策として、外注業者にクロスチェックを発注し、条件書作成・解析データ作成及び解析・設計照査・成果データ作成の各段階においてチェックリストを使用した当社設計との比較を行いました。(=安全管理)

②の問題に関して、社内の別チームからの応援により繁忙時の増員を行いました。増員した人員は、最もマンパワーが必要になる発注者指定の××作業に配置することで、設計工期短縮を図りました。(=経済性管理)増員したメンバーは同じサイトの隣接する構造物の設計でも××作業に携わり、作業に熟練している者を選定しました。(=人的資源管理)(=マネジメント)

たび重なる条件変更に適切に対応することができ、外注業者とのクロスチェックの結果

、ミスがないことが確認できました。また、増員およびその適切な配置により設計工期を守ることができ、設計員の長時間労働等の過大な負荷も防ぐことができたため、不調を訴えるチームのメンバーはいませんでした。

増員と外注によりコストは増大しましたが、他のプロジェクトと調整することにより対処しました。

→ゆっくり話して3分。プレゼンを指示されるとしたら5分が最大だとして、これをベースに短いバージョンも作っておきます。

 

これを聞いたときに、「総監にふさわしい業務だ」と納得してもらえるでしょうか。

模擬口頭試験ではその点でアドバイスをもらって、ブラッシュアップしていきます。

「総監にふさわしい」となれば、あとは「本当に自分でやったのか」という観点の質問が来るはずなので、業務の細かいところをよどみなく回答できるように整理しておきます。

Q2 社会環境管理について何かされましたか。

青本の復習でも書いたとおり、優先度が低い管理です。

 

marip0n.hatenablog.jp

A2 まだ施工をしておらず、実際にどのような材料を使用して施工するかが決まっていませんが、環境に配慮した材料等を使用することを推奨しております。最優先事項である施設の◆◆を確保したうえで可能な範囲で使用することになると考えております。

 

 

長くなったので、今日は2問のみ。

気になるところとして、

・コスト増と言っていいのか?コストの優先度は低く設定したということで、特に問題はないのか。

コンピテンシーの「専門的学識」に関連して、私の専門は建設部門(鋼構造およびコンクリート)なのですが、この視点については考えなくていいのか。

といったところも、先輩技術士に相談して解消します。

 

なかなか進まないですね・・・

もし、「これはつっこまれそう」という点があればぜひご指摘ください。

総監への道★青本の復習⑤社会環境管理は私の立場では優先度が低い管理

青本の復習と並行して、総監の先輩達に経歴書を送って想定質問をもらったり、模擬面接のアポをとったりしています。

みなさん嫌な顔ひとつせず協力してくださり、感謝。

こうして先輩方の力を借りることで、自分にもプレッシャーをかける作戦。

 

5つの管理の最後は社会環境管理

カーボンニュートラルが社会全体の課題となり、組織全体、経営の戦略として社会環境管理の観点が非常に重要になっていることは強く感じます。

ただ、私の経歴(事業者ではない、経営者でもない、主に設計業務)の中でどう扱うか?というと、優先順位は低くなるように思います。

 

関連しそうなところだけメモします。

 

社会環境管理とは

目的は、生産活動が外部環境に対して与える負荷を低減すること。

組織の業績・社会貢献と並んで、環境に配慮しているかどうかが重視されるようになってきている。

→ESG投資の広がり、といったところでしょうか

 

グリーン購入

環境への負荷ができるだけ少ない商品やサービスを優先的に調達すること。

 

ライフサイクル・アセスメント

製品のライフサイクル全般にわたっての総合的な環境負荷を客観的に評価する。

ライフサイクルの段階として①資源採取 ②素材・部品製造 ③製品製造 ④流通 ⑤販売・購入 ⑥使用 ⑦廃棄・リサイクル

 

事業者なら環境アセスメントを行って、とか、現場ならマニフェストを、とか言えると思いますが、設計業務に関連するところはやはりあまりないですね。

環境に配慮した材料を使用する(グリーン購入)ように推奨して…といったところでしょうか。

 

締まりが悪いですが、ここで青本の復習は終了です。

次回から、ようやく経歴に関する想定問答に入ります。

経歴なのでちょっとぼかしつつ、書ける範囲で書いていきます。